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企業向けのサービス紹介動画を作った理由
-動画制作に至った経緯を教えてください。
上形 商談の生産性を向上させ、サービス理解を深めるためには、動画が効果的だと考えたからです。特にBtoBの領域で事業理解をしてもらうことが重要で、アニメーション動画などのオフィシャルな動画でよりイメージを伝えたいと思いました。
-nonpi foodboxはすごい勢いでサービスが拡大しましたよね?
上形 ノンピが企業向けのフードデリバリーサービスに着目したのは、コロナ禍の影響で対面でのコミュニケーションが難しくなり、オンライン飲み会という概念がやっと産まれた頃でした。
松尾 オンライン飲み会は急激に広まりましたね。
上形 はい。法人向けのインタビューを通じて、食事の手配における課題が明らかになりました。それをふまえ、配送先やメニューの情報があれば配送できる仕組みを構築し、オンライン飲み会専用のサービスを立ち上げました。
-動画はどのように使われたのですか?
上形 nonpi foodboxのサービスは当時はまだ社会で馴染みがなく、言葉だけでは「何それ?」というような反応をされました。説明しても「どんな食事が届くの?」「幹事は何をしたらいいの?」と様々な疑問が。そのため、ランディングページ(LP)の下にすぐにアニメーションの動画を置き最初にイメージの共有や疑問の解決ができる設計にしました。
業界先駆けのサービス、求められるスピード感
-数多くある動画制作会社の中でなぜSceleXを選んだのですか?
上形 nonpi foodboxはオンライン内定式で急激にニーズが増大しました。オンライン内定式を通じて多くの申し込みがきたので、オンライン忘年会の間に合わせるように急ピッチで柔軟に対応してくれる動画制作会社を選びました。
短いスケジュール感の中でスピーディに対応してくれたのは本当にありがたかったです。
業界先駆けを実現した鍵は「事業理解の速さ」
-スピード感でいうと、他の動画制作会社に比べて何が優れていたのでしょうか。
上形 事業自体の理解がすごく早かったことです。特にBtoBの領域に慣れているところが明らかに他とは違いましたね。価格、サービスもありながら、そもそもの事業理解をしているかどうかが大事です。その違いは質問の内容や反応でなんとなくわかりました。
松尾 事業を理解しているかどうかで、映像を制作する際に何を優先するのかが変わってきます。
上形 そうですよね。社会の変化に先駆けて事業が伸びたら動画制作費用の10万の差なんて大したことではないんです。それよりも、スピードと理解度がないと事業に打撃を与えるので大事になってきます。
うまく工夫しながらクオリティも担保し、実写とイラストの使い分けなどのバランスもよかったです。
動画を活用し売り上げは40倍に!
-動画を活用してどのような効果がありましたか。
上形 売り上げは40倍になりました。その売り上げに動画が貢献したことは間違いないでです。コロナ禍で一気に加速し、1年で月に4億、年間20億の事業になりました。
急速にサービス拡大できたのは私たちだけの力ではなくて、外部環境が大きく影響しているんです。だからこそ、コロナ禍になりオンライン飲み会のニーズが生まれ、業界先駆けてnonpi foodboxのサービスを作った。動画制作も外部環境に合わせてピッチを早めてくれたのは本当に大きかったです。
社内メンバーの理解度を高めるきっかけに
-社内での反応はいかがでしたか。
上形 しっかりとしたプロの動画を作ると一気にオフィシャル感が出ます。動画を作ることで「本腰入れるんだな」という本気度が社員にも伝わりましたし、社内メンバーの理解が深まるという副次的な効果もありました。
ScaleXで制作した映像はBtoBの営業で流すだけでなく先にメールで動画を送っています。どの社員メンバーが営業をしても一定のクオリティを担保することに繋がりました。
食分野において動画が与える「安心感」と「信頼」
-食を通して社内コミュニケーションを生み出すnonpi Chef’s LUNCHも話題になっていますね。
上形 私たちノンピは、フードコミュニケーションがオフィス内での良質なコミュニケーションを促進する重要な要素だと考えています。nonpiはこのコミュニケーションを大切にし、華やかな空間と質の高いサービスを提供することで、企業内でのコミュニケーションの良い機会を与えています。
例えば、三菱商事の本社社食運営をはじめとする大手企業の社食運営も行っています。しかし、すべての企業が巨額の投資をするわけにはいかず、厳しい消防法などの規制も存在します。そこでノンピは、キッチン設備がない場所でも実現可能な「キッチンレス社食」の提供に着手しました。
言葉では伝わらない概念が伝わる
-なぜnonpi Chef’s LUNCHも動画を作ることにしたのですか。
上形 キッチンレス社食の概念を伝えることは、言葉だけでは非常に難しかったです。「なぜキッチンレスでできるのか」「なぜわざわざ社食を作るのか」というような概念が伝わらなくて。動画を使用する前は説明に通常30〜45分かかり、初回の説明で完全に理解してもらうのは困難でした。
そこで、私たちは解決策として動画を活用することにしました。動画ならば、最初の5分で基本的な概念を理解してもらえ、一回あたりの商談の生産性を大幅に向上させることができました。
-いろんな場面で動画をうまく活用されていますね。
上形 ScaleXからの提案もあり、制作する段階からお客様との商談が始まると、まず動画を流すというシーンもイメージできていました。最初に「どのように実現できるのでしょうか」という投げかけがあり、商談の入りがスムーズになりました。イラストと写真の使い分けもぴったりでした。
動画を含めて効率よく伝えるためにはこう順番で説明しよう、とパワポの営業資料の順序も変えました。
松尾 またScaleXで動画を作りたいと思いますか。
上形 もちろんです!実際に今も新商品の動画制作を依頼していますので、完成が楽しみです。