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動画制作で使える動画生成AIサービス6選丨商用利用が可能かについても解説

動画制作・映像制作
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監修者
代表取締役 松尾

昨今のAI技術の進化により、動画制作のプロセスは劇的に変化しています。動画生成AIを組み合わせて使うことで、撮影や編集のコストや手間を抑え、よりクオリティの高い動画を自動的に作れる可能性があります。

動画制作の際に気になる商用利用についても、プランによって可能な場合もあるので合わせて紹介していきます。

おすすめ動画生成AIサービス6選の早見表

この記事で紹介する動画生成でおすすめのAIサービスの料金や特徴を押さえ、目的に合うサービスを選びましょう。

サービス名 Runway Gen-2 Pika Genmo Kaiber nolang Pictory
概要 画像とテキストから4秒の動画を生成
4秒ずつ延ばして最長16秒の動画生成
テキスト、画像、動画から動画を生成 画像とテキストから4秒の動画を生成 画像とテキストから5秒の動画を生成 内容を1分程度に要約した自動で読み上げる解説動画を生成 画像とテキストからの動画や動画に適した字幕を自動で生成するキャプション機能
無料プラン ベーシックプラン125クレジット(25秒分) ベーシックプラン250クレジット(75秒分) 無料プラン毎日100クレジット 7日間の無料トライアル100クレジット すべての機能が無料 14日間の無料トライアル
有料プラン※月契約 Standardプラン月15ドル
Proプラン月35ドル
Unlimitedプラン月95ドル
Standardプラン月10ドル
Unlimitedプラン月35ドル
Proプラン月70ドル
Turbo Mode月10ドル Proプラン月10ドル
Artistプラン月25ドル
有料プランなし Starterプラン月25ドル
Professionalプラン月49ドル
商用利用できるか 有料プランで可能 Proプランのみ利用可能 有料プランで可能 有料プランで可能 動画ページのクレジットを明記すれば利用可能 利用可能

動画生成AIでできること3つ

生成AIはユーザーがテキストなどで指示を出すことで、テキスト生成・画像生成・動画生成・音声生成の4種類の出力が可能です。その中でもこの記事では動画制作や映像制作で役立つ動画生成に特化して生成AIができること、できないことを下記にまとめました。

①テキストから動画を生成する

AIがユーザーの目的を読み取って生成するためには、プロンプトと呼ばれる指示文を出す必要があります。
テキスト・文章を入力するだけで、AIがそれに基づいた動画をわずか数分で自動生成します。具体的で明確なプロンプトを入力するほど、ズームインなどの動きを設定したりすることも可能です。

②画像から動画を生成する

テキストの場合だと自由度が高い一方、完成イメージと違うなど何回もプロンプトを調整する大変さもありますよね。自身の中でこういう画像の雰囲気が良いなど完成イメージがある場合には静止画から簡単に動画コンテンツを生み出すことができます

例えば、静止していた車が走り始める動画や、キャラクターの表情が変わる動画など、動きが加わることでよりリアルで魅力的なコンテンツになります。また、複数の画像を組み合わせることにより、より複雑で長いストーリーのある動画を創造することも可能です。これらを用いることで時間とコストを削減しつつ、クリエイティブな動画制作が手軽に行えます。

③動画から動画を生成する

ユーザーは元となる動画をアップロードし、どのような変更や追加がほしいかをAIに指示するためのプロンプトを設定して作成します。

元動画のスタイルを維持したり、変換したりすることでアップロードした動画とは違う、異なる視点からの新しい動画を生み出すことが可能になります。さらに、年齢、性別などのキャラクター像のプロンプトを細かく指示を設定することで、よりイメージに近い動画が作ることも可能です。

動画生成AIでできないこと2つ

動画生成AIは今後動画制作業界において効率とクオリティを飛躍的に上げる可能性のある革新的なツールですが、現段階では解決できない課題もあります。ここでは、生成AIサービスを使うのに際してユーザーにとってデメリットとなるポイントを2つご紹介します。

①長時間の動画を生成

数秒から長くて1分程度の短い動画の生成は可能ですが、長時間にわたる動画の生成は現状できません。そのため生成AIでの動画を使用する場合には、いくつかの短い動画を組み合わせる、または動画の一部分として使用するかのどちらかになります。

②細かい要件での動画作成

基本的な指示やプロンプトに基づく動画の生成には適していますが、具体的で複雑な要件での指示に基づく動画の生成は苦手な傾向にあります。

例えば、特定の感情を細かく表現するキャラクターの動き、複雑な物理的インタラクションを必要とするシーン、または高度に専門的なテーマを適切に描写することは、AIにとっては現状技術的に難しい領域となります。

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オススメの動画生成AIツール6選

①Runway Gen-2

引用:Runway Gen-2

Runway Gen-2の特徴

Runway社が開発した『Gen-2』はテキスト、画像、そして画像とテキストから4秒の動画を生成できる動画生成AIです。さらに生成時間を4秒ずつ延ばして最長16秒の動画生成をすることが可能となっています。

引用:Runway Gen-2 Stylization

また他にも動かしたいイメージに対して動画で撮影したアニメーションの動きを与えることで動かすことができる機能や対象となる被写体の肌や布の色、模様などをプロンプトで指示を与えることで変えることができます。

Runway Gen-2の料金プラン

プラン 月契約 年契約 クレジット/1ヶ月 特徴
Basic 無料 無料 125クレジット
(25秒分)
・ビデオの拡張により最大16秒
・ビデオエディタは720pでエクスポート
Standard 15ドル 12ドル 625クレジット ・解像度の向上、作成したコンテンツに付随するロゴマークの削除
・2K画像のエクスポートと完全な3Dテクスチャオプション
・無制限のビデオ編集プロジェクト
Pro 35ドル 28ドル 2250クレジット ・Standardプランの機能に加え500GBのアセット
・リップシンクとテキスト読み上げ用のカスタム音声を作成
Unlimited 95ドル 76ドル 無制限 ・Proプランの機能に加え無制限のビデオ生成が可能

プランはベーシック、スタンダード、プロ、アンリミテッドの4つがあり、ベーシックだと125クレジットと25秒間の動画を生成することがきます。

有料プランでは、ロゴの透かしなしでコンテンツを生成・編集でき、商用利用が可能です。ただし、Runway 利用規約に従う必要があります。

②Pika

引用:Pika

Pikaの特徴

Pika Labs社が運営するPikaは、基本的にテキストや静止画から短い動画を生成することができます。またPIkaの場合は他の動画生成AIとは違い、アスペクト比(16:9、9:16、1:1、4:3、4:5、5:2)を選ぶことが可能です。

引用:Pika

それにより横長の動画だけでなく、TikTok用の動画やインスタ用動画も作成することができます。画像に加えテキストプロンプトで指示を出すことや完成後の動画に修正の指示出しをすることも可能です。

Pikaの料金プラン

プラン 月契約 年契約 クレジット/1ヶ月 特徴
Basic 無料 無料 250クレジット
(75秒分)
・最初のクレジットがなくなると、クレジットは毎日30まで補充されます。
・動画をダウンロードする
Standard 10ドル 8ドル 700クレジット ・解像度の向上、作成したコンテンツに付随するロゴマークの削除
・ビデオの長さを延長
Unlimited 35ドル 28ドル 2000クレジット ・Standardプランの機能に加えより多くのクレジットを割引価格で購入($2/GPU hrまで)
Pro 70ドル 58ドル 無制限 ・Proプランの機能に加え無制限のビデオ生成が可能
・新機能への早期アクセス
・商用利用

プランはベーシック、スタンダード、アンリミテッド、プロの4つがあり、無料のベーシックプランでも250クレジット(75秒分)も受け取れるのは嬉しいですね。

Pikaで生成した動画の著作権はユーザーに帰属されますが、商用利用についてはProプランのみ利用可能なので、月単位での契約の場合、月額70ドルが必要となります。

③Genmo

引用:Genmo

Genmoの特徴

Genmoはテキストと画像から4秒の動画を生成できるAIツールです。Pika同様にアスペクト比里を変更できたり、Camera motionでカメラの動き方を指定すること、FXで動画内に演出の効果を加えることも可能です。

引用:Genmo

プロンプト以外でのオプションで自分の好みに合わせて設定をカスタマイズすることができる点は使いやすいと思います。

Genmoの料金プラン

無料プランとTurbo Modeと呼ばれる有料プランの2つが存在し、基本的には無料で使用することができます。無料プランだと毎日100クレジットもらえますが、生成した動画を商用利用することはできません。

引用:Genmo

商用利用したい場合には、有料プラン(月10ドル)のTurbo Modeを選択することで可能になります。Turbo Modeでは毎日1000クレジットが補充されます。

④Kaiber

引用:Kaiber

Kaiberの特徴

画像とテキストから5秒の動画を生成できるAiツールです。特徴としてUIがとてもシンプルなので、生成AI初心者の人でも簡単に扱うことができます

また動画を生成する前に、生成動画のイメージをパターンプレビューで確認できるのもクレジットを無駄に消費せずに済む点でメリットとなります。

引用:Kaiber

生成できるビデオの種類は大きく以下の3つとなります、目的に合わせて選択しましょう。

  • Flipbook:フレームを繋げたパラパラ漫画のようなアニメーション
  • Motion:静止画またはテキストを流動的なアニメーションに変換
  • 動画から動画への変換:アップロードした動画のテイストを変換

Kaiberの料金プラン

引用:Kaiber
プラン 月契約 年契約 クレジット/1ヶ月 特徴
Explorer 5ドル 月額プランのみ 100クレジット
(100秒分)
・7日間の無料トライアルで100クレジットが付与され、それ以降は有料プランに登録する必要がある
Pro 10ドル 10ドル 8,000クレジット
年間120ドル換算
・パラパラ漫画の変換が最長8分まで
・動画変身アニメーションが最長4分まで
Artist 25ドル 25ドル 62,500クレジット
年間300ドル計算
・Proプランの機能に加え、Kaiberの新機能のいち早く試すことができる

Kaiberにずっと使える無料プランは用意されておらず、無料プランとして7日間限定で100クレジットのみ付与されます。その後使用するためにはいずれかの有料プランに登録する必要がありますが、商用利用も可能となります。

⑤Nolang

引用:Nolang

Nolangの特徴

Nolangは東京大学を卒業したメンバーで構成されている株式会社Mavericksによって制作されたテキストから動画を生成するAIツールです。

引用:Nolang

プロンプトで指示を出してからおよそ3秒程度で、内容を1分程度に要約した自動で読み上げる解説動画を生成するという画期的な生成AIになっています。

Nolangの料金プラン

さらにすごいのがこのNolangは今のところ無料ですべての機能を使用することができます。ただ商用利用に関してはHPに明記されておらず、通常の動画に関してはCC-BY-SAライセンスで、動画ページのクレジットを明記すれば商用利用可能とのことです。

⑥Pictory

引用:Pictory

Pictoryの特徴

Pictory.AIは主に4つの機能があり、他同様にテキストのプロンプトから動画を生成、画像をアップロードし動画に変換、そして記事などのURLを貼り付けて動画に変換、動画に適した字幕を自動で生成するキャプション機能です。

引用:Pictory

このキャプションは自動翻訳も可能であり、日本だけでなく海外の視聴者向けにもコンテンツを作成することができます。

Pictoryの料金プラン

プラン 月契約 年契約 クレジット/1ヶ月 特徴
Starter 25ドル 19ドル 30本のビデオ/月 ・34種類のAI音声を使用可能
・テキストから最大10分間の動画に変換
Professional 49ドル 39ドル 30本のビデオ/月 ・60種類のAI音声を使用可能
・テキストから最大20分間の動画に変換
・動画の解像度を1080pまで対応
Teams 119ドル 99ドル 30本のビデオ/月 ・Professionalプランの全機能
・メンバーを最大20人まで設定できる

他の生成AIツールに比べプランの標準料金は比較的高めに設定されておりますが、その分生成できる動画の時間や本数が多いなどのメリットもあります。

もし気になる場合は14日間の無料トライアルもあるので、一度試してみることをおすすめいたします。

動画生成AIに関するよくある質問

①動画生成AIで何ができますか?

  • 自動編集: テキスト、画像、動画を元に自動で動画を生成します。シーン検出、トランジション追加、エフェクト適用が可能です。
  • 音声認識: 音声を解析し、自動で字幕を生成したり、ナレーションを追加できます。
  • コンテンツの再編集: 既存のコンテンツを新たな動画として再編集する機能もあります。

②生成AIで作った動画に著作権はかかりますか?

  • 法的所有権: 現行の著作権法では、創作物の著作権は人間にのみ付与されるため、AIが生成したコンテンツの著作権はそのAIを使用した人間や企業に帰属します。
  • 法的認識: 各国の法律によって異なる場合があり、特に国際的なプロジェクトでは法的認識の違いを理解することが重要です。

③生成AIが著作権を侵害したらどうなる?

  • 責任の所在: AIツールを使用して生成したコンテンツが著作権を侵害した場合、創作物の著作権は人間にのみ付与されるため、その責任は基本的にユーザーにあります。AIツールの提供者も責任を問われることがありますが、使用者が最終的な責任を負うことが多いです。
  • 対策: 使用する素材のライセンスを確認し、法的に問題ないことを確認したうえで使用することが重要です。また、自作の素材をできるだけ使用することが推奨されています。
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代表取締役 松尾
監修者

独学で動画制作を経験したのち、大手マーケティング会社、フリーランスのクリエイターを経て株式会社ScaleXの代表を務める。様々なジャンルのディレクター経験を活かし、動画制作や動画広告運用、YouTubeやTikTokに関する情報を分かりやすく発信していきます。

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