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YouTubeとVimeoを徹底比較!月額料金や企業の動画活用に最適なプラットフォームの選び方を解説

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監修者
代表取締役 松尾

近年、動画を活用したマーケティングが加速する中で、「YouTube」と「Vimeo」のどちらを使うべきか迷っている企業担当者や制作を検討している個人は少なくありません。

自社の商品・サービスを広く届けたいのか、それともブランディング重視で高品質な映像体験を届けたいのか。目的に応じて最適な動画プラットフォームは変わります。

結論、「認知拡大と集客」を最優先するなら、圧倒的なユーザー数とSEO効果を誇るYouTubeが最適です。一方、「ブランディング、セキュリティ、マネタイズ」を重視するなら、広告がなく高機能なVimeoが強力な選択肢となります。

この記事でわかること

  • YouTubeとVimeoの基本的な特徴
  • 5つの重要ポイントで見るYouTubeとVimeoの違い
  • 企業が動画活用でプラットフォームを選ぶ際の判断基準
  • 一目でわかる!Vimeoの料金プラン比較表

この記事では、YouTubeとVimeoの違いをあらゆる角度から比較し、目的別の最適な使い方や成功事例、制作会社に依頼する際のチェックポイントまでを網羅的に解説します。

目次

YouTubeとVimeo、そもそも何が違う?基本を理解しよう

(編集部作成)

動画プラットフォーム選びで失敗しないためには、まずそれぞれのサービスが持つ根本的なコンセプトや特徴を理解することが不可欠です。

YouTubeは「誰もがクリエイターになれる開かれた場所」として圧倒的なユーザー数を誇り、情報の拡散力に強みがあります。一方、Vimeoは「クリエイターが高品質な作品を共有するための場所」として始まり、ビジネス利用やプロ向けの機能が充実しています

両者の基本的な立ち位置とターゲット層の違いを明確にし、比較検討の土台となる知識を固めます。

①クリエイター向けの高機能プラットフォーム「Vimeo」の特徴とは?

Vimeoは、もともと映像制作者やクリエイターが自身の作品を発表するコミュニティとしてスタートしたプラットフォームです。そのため、高品質な動画を最適な環境で視聴・共有することに重きを置いています。

最大の特徴は、動画内外に広告が一切表示されない点です。これにより、視聴者はコンテンツに集中でき、企業はブランドイメージを損なうことなく動画を届けることが可能です

また、パスワード保護やドメイン単位での再生制限など、高度なプライバシー設定が充実しており、社内研修や会員限定コンテンツといったクローズドな用途に非常に強く、ビジネス利用に特化した有料プランが豊富に用意されています。

②世界最大の動画共有サイト「YouTube」の特徴とは?

YouTubeは、Googleが運営する世界最大の動画共有プラットフォームです。月間アクティブユーザーは20億人を超え、その圧倒的な利用者数が最大の特徴です。主な収益源が広告であるため、クリエイター(投稿者)も視聴者も基本的には無料で利用できます。

ビジネスにおいては、その拡散力を活かした商品やサービスの認知度向上が主な目的となります。How-to動画やレビュー動画、企業のブランディングムービーなどを公開し、幅広い潜在顧客にアプローチするのに最適です。また、Google傘下であるためSEOに強く、検索結果で動画が上位表示されやすいという強力なメリットもあります。

③一目でわかる!両者のコンセプトとターゲット層の違い

YouTubeとVimeoのコンセプトを端的に表すなら、「パブリックな広場」と「プライベートなシアター」です。YouTubeは、老若男女問わず誰もが集い、情報を発信・収集する巨大な広場であり、ターゲットは一般大衆です。エンターテイメントから学習まで、あらゆるコンテンツが混在します。

一方、Vimeoは、制作者が意図した通りの高品質な映像を、見せたい相手にだけ届けるための洗練されたシアターです。ターゲットはプロのクリエイターや、動画の質とセキュリティを重視する企業が中心となります。この根本的なコンセプトの違いが、後述する機能や料金、広告ポリシーの差に繋がっています。

【徹底比較表】5つの重要ポイントで見るYouTubeとVimeoの違い

(編集部作成)

YouTubeとVimeoのどちらを選ぶべきか判断するために、具体的な機能や条件を比較することが重要です。ここでは、「料金」「広告」「セキュリティ」「画質」といった、ビジネス利用において特に気になる8つのポイントをピックアップし、一覧の比較表を提示した上で、各項目を詳しく解説します

両者のスペックの違いが客観的に理解でき、自社の要件と照らし合わせながら、より具体的な検討を進めることができるようになります。

①料金プランとストレージ容量

YouTubeは、基本的に無料で利用でき、アップロード容量も無制限です。これは個人利用や、コストをかけずに動画を公開したい企業にとって大きな魅力です。

一方、Vimeoは無料プランもありますが、週のアップロード容量や総ストレージ容量に制限があり、ビジネスで本格的に活用するには有料プラン(Starter、Standard、Advancedなど)への加入が前提となります。有料プランでは、容量の増加に加え、後述する高度なセキュリティ機能や動画制作ツール、分析機能などが利用可能になります。初期コストはVimeoがかかりますが、その分ビジネス向けの機能が充実していると理解しましょう

②広告の有無と視聴体験

広告の有無は、両者の最も大きな違いの一つです。YouTubeは広告収益モデルであるため、動画の再生前後や途中に広告が挿入されます。これにより視聴体験が中断されたり、競合他社の広告が表示されたりするリスクがあり、企業のブランディングにとってはデメリットになり得ます。

対照的に、Vimeoは全てのプランで広告が一切表示されません。視聴者はストレスなくコンテンツに没入でき、企業は伝えたいメッセージを純粋な形で届けることができます。ブランドの世界観を重視するプロモーション動画や、有料のオンライン講座などではVimeoが圧倒的に有利です

③プライバシー設定とセキュリティ

セキュリティと公開範囲のコントロールは、ビジネス利用において極めて重要です。YouTubeのプライバシー設定は「公開」「限定公開」「非公開」の3種類です。限定公開はURLを知っている人だけが視聴できますが、URLが流出すれば誰でも見られてしまいます。

一方、Vimeoはより高度な設定が可能です。特定のメールアドレスを持つ人だけが視聴できる設定や、パスワード保護、さらには自社サイトなど特定のドメインでしか再生できないようにする「ドメイン指定」機能があります。これにより、社内秘の研修動画や取引先へのプレゼン動画などを極めて安全に共有できます。

④画質・音質とアップロード上限

動画の品質を重視するならVimeoに軍配が上がります。Vimeoはもともと映像制作者向けに設計されているため、より高いビットレートでのエンコードをサポートしており、YouTubeに比べて画質や音質の劣化が少ないとされています。特に、色彩豊かな映像や繊細な音響を含む作品では、その差が顕著に現れます。

アップロードできるファイルサイズの上限も、Vimeoの有料プランの方が大きくなる傾向があります。自社の製品やサービスの魅力を最高のクオリティで伝えたい、映像美にこだわりたいといった場合は、Vimeoが最適な選択肢となるでしょう。

⑤商用利用とマネタイズの選択肢

商用利用は両プラットフォームで可能ですが、マネタイズ(収益化)の方法が異なります。YouTubeの主なマネタイズ方法は、再生数に応じて得られる広告収入です。チャンネル登録者数や総再生時間などの条件をクリアする必要があります。

一方、Vimeoは広告収入の仕組みがありません。その代わり、動画コンテンツそのものを販売する「Vimeo On-Demand」や、月額制のサブスクリプションチャンネルを構築する機能が提供されています。専門的な知識を教えるオンライン講座や、映像作品の販売など、コンテンツ自体に価値を持たせて直接収益化したい場合にVimeoは非常に強力なツールとなります。

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【目的別】あなたの会社に合うのはどっち?最適なプラットフォームの選び方

(編集部作成)

ここまで機能面の違いを解説してきましたが、最終的には「自社の目的を達成するために、どちらがより適しているか」という視点で選ぶことが肝心です。

企業が動画を活用する具体的な4つのケースを取り上げ、それぞれの目的においてYouTubeとVimeoのどちらが推奨されるかを具体的に解説します。自社の状況を各ケースに当てはめて考えることで、プラットフォーム選定の迷いをなくし、確信を持って決断を下す手助けとなります。

①とにかく認知度を上げたい「マーケティング・広報」目的ならYouTube

新商品やサービスのプロモーション、企業のブランディングなど、不特定多数の潜在顧客にリーチして認知度を最大化したい場合、選ぶべきは「YouTube」です。

圧倒的なユーザー数とGoogle検索との連携によるSEO効果は、他のどのプラットフォームにもない強力な武器です。人々が情報を探す際の主要な検索エンジンの一つとして機能しているため、有益なコンテンツを継続的に発信することで、見込み客を自然に集めることができます。

多少の広告表示は許容し、まずは広く知ってもらうことを最優先する戦略であれば、YouTubeの拡散力と集客力を最大限に活用しましょう。

②動画コンテンツを販売したい「マネタイズ」目的ならVimeo

専門知識をまとめたオンライン講座や、自主制作した映画・ドキュメンタリーなど、動画コンテンツ自体を商品として販売し、収益を上げたい場合は「Vimeo」が適しています。Vimeo On-Demand(VOD)機能を使えば、買い切り型の販売やレンタル形式での提供が簡単に行えます

また、月額課金制のチャンネルを作ることも可能です。広告が表示されず、視聴者がコンテンツに集中できる環境は、有料コンテンツの価値を高めます。決済システムもプラットフォームに統合されており、クリエイターはコンテンツ制作に集中できるのが大きなメリットです。

③社内や特定顧客と安全に共有したい「限定共有」目的ならVimeo

全社向けの研修動画、特定の部署だけで共有するマニュアル、あるいは契約済みの顧客にだけ見せる操作説明動画など、セキュリティを確保しつつ情報を限定的に共有したい場合は「Vimeo」が最適です

YouTubeの「限定公開」ではURLの流出リスクが拭えませんが、Vimeoならパスワード設定やドメイン指定再生によって、意図しない第三者への閲覧をほぼ完璧に防ぐことができます。情報漏洩のリスクを最小限に抑え、安全な環境で動画を共有する必要があるなら、Vimeoの有料プランが提供する高度なプライバシー機能は必須と言えるでしょう。

一目でわかる!Vimeoの料金プラン比較表

Vimeoの料金プランは、主に「Free」「Starter」「Standard」「Advanced」「Enterprise」の5つに分かれています。ビジネスで本格的に利用する場合、機能が充実している有料プランが基本となります。

料金は利用するユーザー数(シート)ごとにかかり、年額払いにすると月額払いより割安になります。自社の利用規模や必要な機能をイメージしながら、各プランの違いを見比べてみてください。

プラン名料金(年額払い/月額換算)主な対象ユーザー
Free無料個人、お試し利用
Starter
¥1,200/月
(年払い)
個人クリエイター、フリーランス
Standard¥2,900/月
(年払い)
中小企業、マーケティングチーム
Advanced¥5,500/月
(年払い)
ライブ配信を行いたい企業
Enterprise要問い合わせ大企業、高度なセキュリティ要件

参考:Vimeoプランについて

①個人・小規模ビジネスに最適な「Starterプラン」

「Starterプラン」は、個人事業主やフリーランス、小規模なビジネスで動画を活用し始めるのに最適なエントリープランです。無料プランの機能に加え、動画プレーヤーの色を自社サイトに合わせるカスタマイズや、パスワードによる動画保護、特定のウェブサイト(ドメイン)でしか再生できないようにする埋め込み制限など、基本的なビジネス向け機能が利用可能になります

年間60本まで動画をアップロードでき、ポートフォリオサイトで制作実績を見せたり、限定的なクライアントに動画を共有したりといった用途に十分対応できます。コストを抑えつつ、Vimeoの基本的な強みを活用したい場合におすすめです。

②マーケティングや動画販売なら「Standardプラン」

「Standardプラン」は、中小企業のマーケティング活動を本格的にサポートする機能を備えた、最も人気の高いプランの一つです。Starterプランの全機能に加え、動画内にクリック可能なCTA(コールトゥアクション)ボタンを設置してウェブサイトへ誘導したり、自社のロゴや色を設定できるブランドキットで統一感を出したりできます。

さらに、このプランから動画コンテンツそのものを販売する「Vimeo On-Demand」機能が利用可能になります。オンライン講座や特典映像などを販売したい場合に最適です。年間120本の動画アップロードが可能で、集客から収益化まで一気通貫で考えたい企業に最適なプランです。

③ウェビナーやライブ配信に不可欠な「Advancedプラン」

オンラインセミナー(ウェビナー)や新製品発表会など、リアルタイムでの映像配信を計画しているなら「Advancedプラン」一択となります。Standardプランの機能に加え、高品質なライブ配信とバーチャルイベントを開催する機能が無制限で利用できるのが最大の強みです。

配信前に参加登録フォームでリードを獲得し、配信中はQ&Aやアンケート機能で視聴者とのエンゲージメントを高めることができます。配信後には詳細な分析データが得られるため、マーケティング施策の改善にも繋がります。視聴者との双方向コミュニケーションを重視し、イベントを成功させたい企業にとって強力な武器となります。

プラットフォーム決定後の動画制作と外注のポイント

配信するプラットフォームが決まれば、次は制作です。ここでは、各プラットフォームの特性を最大限に活かすための制作のポイントと、外注先を選ぶ際の注意点を解説します。

①YouTube向け動画制作で成功するためのコツ

YouTubeでは、視聴開始から数秒で視聴者の心を掴む「冒頭のインパクト」と、視聴者を飽きさせない「テンポの良い編集」が重要です。また、クリック率を左右する「魅力的なサムネイル」と「SEOを意識したタイトル・キーワード設定」は欠かせません。

制作会社に依頼する際は、こうしたYouTube特有のマーケティング視点や運用ノウハウを持っているかを確認することが成功のカギとなります。

②Vimeo向け動画制作で意識すべきこと

Vimeoで配信する動画は、企業の「顔」となります。そのため、シネマティックな映像美や、練られたストーリー構成、高品質な音声など、細部までこだわった「作品」としてのクオリティが求められます

制作会社には、企業のブランド哲学を深く理解し、それを映像で表現できる高いクリエイティブ力と技術力があるかを見極めましょう。ポートフォリオで映像のトーンや品質を確認することが重要です。

③制作会社に依頼する際のチェックリストと費用相場

依頼前には、「動画の目的」「ターゲット」「伝えたいメッセージ」「参考動画」を明確にしておきましょう。制作会社を選ぶ際は、実績(特に自社の業界や目的に近いもの)の確認、担当者とのコミュニケーションの相性、見積もりの透明性(修正回数の上限など)をチェックします。

費用は企画内容や長さ、実写かアニメか等で大きく変動しますが、簡単なもので10万円台から、戦略的なものは100万円以上まで様々です。

動画制作の費用感が知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

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代表取締役 松尾
監修者

2019年より独学で動画制作を経験したのち、大手マーケティング会社、フリーランスのクリエイターを経て株式会社ScaleXの代表を務める。様々なジャンルのディレクター経験を活かし、動画制作や動画マーケティング、YouTubeやTikTokに関する情報を分かりやすく発信していきます。

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