近年、AI技術の進化により、誰でも簡単に高品質な画像を生成できるようになりました。
本記事では、数ある画像生成AIツールの中から、特におすすめの10選を厳選し、料金、特徴、商用利用の可否などを徹底比較します。
目次
【一覧表】おすすめ画像生成AIツール10選を料金・特徴で比較
この記事で紹介する画像生成でおすすめのAIサービスの料金や特徴を押さえ、目的に合うサービスを選びましょう。
| サービス名 | Stable Diffusion | Midjourney | DALL-E 3 | Bing Image Creator | Adobe Firefly | Canva | Leonardo AI | Novel AI | Artflow | Ideogram |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 概要 | オープンソースで自由度が高く カスタマイズ性に優れた画像生成AI | Discord上で利用できる 高品質でアート性の高い画像生成AI | ChatGPT統合で プロンプト理解精度が高い画像生成AI | Microsoftが提供する 完全無料の画像生成AI | 著作権リスクを抑えた 安心設計の画像生成AI | デザインツール統合で 画像からデザインまで一気通貫 | プリセットモデルが豊富で 初心者でも使いやすい高クオリティAI | アニメ・イラスト生成に特化した 美少女キャラクター生成に強いAI | AIアクターで自分の画像を生成 個人化された画像生成AI | テキスト生成に特化した 高精度な画像生成AI |
| 無料プラン | 完全無料 | 無料体験がほぼ終了 | ChatGPT内で無料枠あり | 完全無料 | 毎月100クレジット | クレジット制（無料枠あり） | 毎日150クレジット | 無料プランなし | 無料プランあり | 無料プランあり |
| 有料プラン※月契約 | ローカル環境で無料 クラウド版は別途料金 | Basic月10ドル Standard月30ドル Pro月60ドル | ChatGPT Plus月20ドル ChatGPT Pro月200ドル | 有料プランなし | Firefly Standard1,580円/月 Firefly Pro4,780円/月 | Canva Pro月1,500円 Canva Teams月2,500円/ユーザー | Basic月10ドル Premium月30ドル Unlimited月99ドル | Tablet月10ドル Scroll月25ドル | Basic月6.25ドル Creator月12.50ドル Pro月29.17ドル | Basic月7ドル Plus月15ドル Pro月42ドル |
| 商用利用できるか | 利用規約に準拠すれば可能 | 有料プランで可能 | 有料プランで可能 | 不可 | 有料プランで可能 | 有料プランで可能 | 有料プランで可能 | 条件付きで可能 | 有料プランで可能 | 有料プランで可能 |
| 日本語対応 | UIによる | プロンプト対応 | 完全対応 | 完全対応 | 完全対応 | 完全対応 | UIは英語寄り | プロンプト対応 | 完全対応 | UIは英語寄り |
| 詳細 | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ | 詳細を見る↓ |
動画に関することはなんでも
無料で相談ください
動画制作・SNS運用の外注先はプロにお任せ！
企業支援実績ノウハウが豊富なディレクター陣からご提案
- ご相談から企画提案まで完全無料
- ジャンル特化型クリエイター多数在籍
- 圧倒的な高クオリティ低価格
- 企画から運用まで支援
おすすめの画像生成AIツール10選
おすすめの画像生成AIツール10選を紹介します。
① Stable Diffusion
Stable Diffusionの特徴
最大の特徴は、オープンソースで提供されているため、誰でも無料で利用でき、自由にカスタマイズできる点です。 ユーザーは自身のPC（ローカル環境）に環境を構築することで、生成枚数に制限なく、自由に画像を生成できます。
また、世界中の開発者やユーザーによって、特定の画風やキャラクターを学習させた「追加学習モデル」が数多く公開されており、これらを活用することで、多種多様なスタイルの画像を生成できます。
複数枚を同時に生成可能なので、理想の画像が生成されるまで繰り返す手間を省くことができます。
▼プロンプト例
美しくて可愛い女の子がカフェのテラス席でコーヒーを飲んでいる、笑顔、ナチュラルメイク、カジュアルな服装、柔らかい自然光、温かい雰囲気、高画質、写真のようにリアルStable Diffusionのメリット・デメリット
- 完全無料
ローカル環境で利用する場合、費用は一切かかりません。 - 高いカスタマイズ性
追加学習モデルや拡張機能が豊富で、自分好みの環境を構築できます。 - 制限のなさ
生成枚数や表現内容に制限がなく、自由な画像生成が可能です。
- 高いPCスペックが必要
快適に利用するには、高性能なグラフィックボード（GPU）が必須です。 - 専門知識が必要
環境構築や操作には、ある程度の専門知識が求められます。 - 著作権リスク
学習データに著作権物が含まれている可能性があり、商用利用には注意が必要です。
Stable Diffusionの料金プラン
| プラン | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| ローカル環境 | 無料 | ・PC環境で無制限に利用可能 ・高いスペックが必要 |
| クラウドサービス | サービスごとに異なる | ・Google Colab、RunDiffusionなど ・手軽に利用可能 |
② Midjourney
Midjourneyの特徴
最大の特徴は、非常に高品質で芸術性の高い画像を生成できる点です。 簡単なプロンプト（指示文）を入力するだけで、まるでプロのイラストレーターや写真家が作成したかのような、リアルで美しい画像を生成できます。
操作はコミュニケーションアプリ「Discord」を通じて行われ、他のユーザーの作品やプロンプトを参考にしながら、自分の作品を制作できるコミュニティ性の高さも魅力です。
▼プロンプト例
これは一人の中国人の女の子の写真で、ハンティングジャケットやフライトジャケット、ニットセーターを着ており、ネクタイはしておらず、小さな革靴を履いています。周りには誰もおらず、緑の植物が生い茂る熱帯雨林の中に立っており、遠景には濃い白い霧がかかっています。暗い環境の夜で、人物はフラッシュで照らされています。古いカメラで撮影されており、画像には強い粒状感とソフトフォーカス効果があります。全体として、フィルム特有の光沢とVHSフィルターのような効果がかかった、とても粒状感の強い古い写真という印象を与えます。この写真は、klympth が Kodak Portra 800 フィルムと SMC Takumar 35mm f/c レンズを使用して撮影したものです。Midjourneyのメリット・デメリット
- 圧倒的なクオリティ
生成される画像の品質が非常に高く、芸術性に優れています。 - 簡単な操作
Discord上で簡単なプロンプトを入力するだけで、高品質な画像を生成できます。 - 活発なコミュニティ
他のユーザーの作品やプロンプトを参考に、スキルを向上させることができます。
- 無料プランがない
以前は無料体験がありましたが、現在は有料プランへの加入が必須です。 - 操作がDiscordに限定
専用のアプリやWebサイトがなく、Discordの操作に慣れる必要があります。 - 商用利用は有料プランのみ
無料プランでは商用利用ができません。
Midjourneyの料金プラン
| プラン | 月額料金 |
|---|---|
| Basic Plan | $10 |
| Standard Plan | $30 |
| Pro Plan | $60 |
| Mega Plan | $120 |
③ DALL-E 3
DALL-E 3の特徴
最大の特徴は、ChatGPTとの連携により、非常に高いプロンプト理解能力を持つ点です。 複雑で長い文章や、抽象的な表現でも、意図を正確に汲み取り、画像に反映させることができます。
また、画像内に文字を正確に描写する能力も他のツールより優れています。ChatGPT PlusやMicrosoftのBing Image Creatorに統合されており、対話形式で手軽に利用できます。
▼プロンプト例
居心地の良いリビングルームには、鮮やかな黄色のバナナ型のソファが置かれ、その曲線が色とりどりのクッションの山を包み込む。木の床には、模様のあるラグが敷かれ、折衷的な魅力を添えている。隅には、窓から差し込む日光に向かって伸びる鉢植えが置かれている。DALL-E 3のメリット・デメリット
- 高いプロンプト理解能力
複雑な指示でも、意図を正確に反映した画像を生成できます。 - 簡単な操作
ChatGPTやBingとの対話形式で、誰でも手軽に利用できます。 - 文字描写が得意
画像内にロゴやメッセージなどの文字を正確に描写できます。
- カスタマイズ性が低い
特定の画風やキャラクターを学習させるなどのカスタマイズはできません。 - 芸術性はMidjourneyに劣る
リアルで正確な描写は得意ですが、芸術的な表現はMidjourneyに及ばない場合があります。
DALL-E 3の料金プラン
| プラン | 料金 |
|---|---|
| ChatGPT Plus | 月額$20 |
| Bing Image Creator | 無料（クレジット制） |
④ Bing Image Creator
Bing Image Creatorの特徴
最大の特徴は、Microsoftの検索エンジン「Bing」に統合されており、誰でも完全無料で利用できる点です。 内部ではDALL-E 3が使用されているため、高いプロンプト理解能力を持ち、高品質な画像を生成できます。Microsoftアカウントがあればすぐに利用でき、日本語にも完全対応しているため、初心者でも安心して利用できます。
Bing Image Creatorのメリット・デメリット
- 完全無料
Microsoftアカウントがあれば、誰でも無料で利用できます。 - 簡単な操作
Bingのチャット機能から、日本語で手軽に画像を生成できます。 - DALL-E 3搭載
高いプロンプト理解能力を持ち、高品質な画像を生成できます。
- 商用利用が不可
生成した画像は、商用目的で利用することはできません。 - 生成速度が遅い場合がある
無料のため、サーバーの混雑状況によっては生成に時間がかかる場合があります。 - クレジット制
高速生成にはクレジットが必要で、なくなると低速になります。
Bing Image Creatorの料金プラン
| プラン | 料金 |
|---|---|
| 無料プラン | 無料 |
⑤ Adobe Firefly
Adobe Fireflyの特徴
最大の特徴は、Adobeのストックフォトサービス「Adobe Stock」の画像のみを学習データとして使用しており、著作権侵害のリスクが極めて低い点です。 そのため、企業でも安心して商用利用が可能です。PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品と連携し、生成した画像をシームレスに編集できる点も大きな魅力です。
Adobe Fireflyのメリット・デメリット
- 著作権リスクが低い
Adobe Stockの画像のみを学習しているため、安心して商用利用が可能です。 - Adobe製品との連携
PhotoshopやIllustratorと連携し、効率的なクリエイティブ制作が可能です。 - 簡単な操作
直感的なインターフェースで、誰でも手軽に利用できます。
- 表現の幅が狭い
学習データが限定されているため、他のツールに比べて表現の幅が狭い場合があります。 - 無料プランには制限が多い
無料プランでは生成枚数に制限があり、生成画像には透かしが入ります。
Adobe Fireflyの料金プラン
| プラン | 月額料金 |
|---|---|
| 無料プラン | 0円（月25クレジット） |
| プレミアムプラン | 680円（月100クレジット） |
⑥ Canva
Canvaの特徴
最大の特徴は、デザインツール「Canva」に統合されており、画像生成からデザイン制作までをワンストップで行える点です。 「Magic Media」という機能名で提供されており、簡単なテキストを入力するだけで、デザインに合った画像を生成し、そのままバナーやプレゼンテーション資料などに活用できます。初心者でも使いやすいインターフェースが魅力です。
Canvaのメリット・デメリット
- デザインツールとの連携
生成した画像を、そのままデザイン素材として活用できます。 - 簡単な操作
直感的なインターフェースで、デザイン初心者でも手軽に利用できます。 - 豊富なテンプレート
生成した画像を、豊富なテンプレートと組み合わせて、クオリティの高いデザインを作成できます。
- 画像生成の専門性は低い
画像生成に特化したツールではないため、クオリティや自由度は他のツールに劣る場合があります。 - 無料プランには制限がある
無料プランでは、生成枚数に制限があります。
Canvaの料金プラン
| プラン | 月額料金 |
|---|---|
| Canva Free | 0円（50クレジット/ライフタイム） |
| Canva Pro | 1,500円（500クレジット/月） |
| Canva for Teams | 2,500円/ユーザー（無制限） |
⑦ Leonardo.Ai
Leonardo.Aiの特徴
最大の特徴は、ゲームのアセットやキャラクターデザインに特化した、高品質な画像を生成できる点です。 ユーザーが学習させた独自のモデルが多数公開されており、ファンタジー、サイバーパンク、アニメなど、特定のスタイルに特化した画像を簡単に生成できます。コミュニティ機能も充実しており、他のユーザーの作品を参考にしながら、自分の作品を制作できます。
Leonardo.Aiのメリット・デメリット
- 高品質なイラスト生成
特にゲームやファンタジー系のイラスト生成に強いです。 - 豊富な学習モデル
ユーザーが作成した多様なモデルを利用できます。 - 無料プランでも十分使える
毎日150クレジットが付与され、無料で多くの画像を生成できます。
- 日本語対応が不十分
インターフェースやプロンプトは、英語が中心です。 - 商用利用は有料プランのみ
無料プランで生成した画像は、商用利用できません。
Leonardo.Aiの料金プラン
| プラン | 月額料金 |
|---|---|
| Free | $0（毎日150クレジット） |
| Apprentice | $10（毎月8,500クレジット） |
| Artisan | $24（毎月25,000クレジット） |
| Maestro | $48（毎月60,000クレジット） |
⑧ NovelAI
NovelAIの特徴
最大の特徴は、アニメ風のイラスト、特に美少女キャラクターの生成に特化している点です。 「NovelAI Diffusion」という独自のモデルを使用しており、高品質で安定した画風のイラストを生成できます。また、文章生成AIも搭載しており、小説の執筆をサポートする機能も提供しています。
NovelAIのメリット・デメリット
- アニメ風イラストに特化
高品質で安定した画風のアニメ風イラストを生成できます。 - 簡単な操作
シンプルなインターフェースで、手軽に利用できます。 - 文章生成機能も搭載
小説の執筆をサポートする機能も利用できます。
- 無料プランがない
利用するには、有料プランへの加入が必須です。 - 表現の幅が狭い
アニメ風イラストに特化しているため、実写風の画像生成には向いていません。
NovelAIの料金プラン
| プラン | 月額料金 |
|---|---|
| Tablet | $10 |
| Scroll | $15 |
| Opus | $25 |
⑨ Artflow
Artflowの特徴
最大の特徴は、自分の写真をアップロードして個人化されたAIアクターを作成し、様々なシーンや衣装で自分の画像を生成できる点です。 10枚程度の写真をアップロードしてシステムに学習させるだけで、自分自身が異なる背景や状況に登場する画像を生成できます。
Image Studio、Video Studio、Story Studioなど複数のスタジオを提供しており、画像だけでなく動画やストーリー制作も可能です。ビジネスプロフィール画像、SNS投稿、リクルーティング、マーケティング素材など、様々な用途で活用できます。
Artflowのメリット・デメリット
- 一貫性のあるAIアクター生成
自分の顔を学習させて、複数の画像で一貫性のある人物を生成できます。 - 多用途なスタジオ機能
画像、動画、ストーリーの制作に対応し、様々な用途で活用できます。 - 初心者でも使いやすい
豊富なテンプレートで、専門知識がなくても高品質な画像を生成できます。
- 初期セットアップに手間がかかる
10枚程度の高品質な写真をアップロードして学習させる必要があります。 - 他人の写真使用には許可が必須
肖像権保護のため、他人の写真を使う場合は必ず許可が必要です。 - 学習処理に時間がかかる
AIアクターの作成に数分から数十分程度かかります。
Artflowの料金プラン
| プラン | 月額料金 | クレジット/月 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 25 |
| Basic | $6.25 | 150 |
| Creator | $12.50 | 500 |
| Pro | $29.17 | 1,500 |
| Ultra | $82.50 | 5,000 |
⑩ Ideogram
Ideogramの特徴
最大の特徴は、テキスト生成に特化した高精度な画像生成AIツールである点です。 テキストを含む画像の生成に優れており、ロゴやポスター、デザイン素材の作成に最適です。キャラクター一貫性機能により、複数の画像で同じキャラクターを正確に再現できます。
Canvas、Magic Fill、Extendなどの高度な編集機能も充実しており、プロフェッショナルなデザイン制作をサポートします。優先クレジットと遅いクレジットの二層構造により、予算に応じた柔軟な利用が可能です。
Ideogramのメリット・デメリット
- テキスト生成の精度が非常に高い
ロゴやポスターなど、文字入り画像の生成に最適です。 - キャラクター一貫性機能が優れている
異なるシーンでも同じキャラクターを正確に再現できます。 - 豊富な編集機能
背景削除、アップスケール、Magic Fillなど多彩な機能を搭載しています。
- クレジットが月単位でリセット
余ったクレジットは翌月に繰り越されません。 - 初心者には複雑な機能が多い
高度な機能を使いこなすには学習が必要です。 - 遅いクレジットの処理時間が長い
無料クレジットは生成に時間がかかります。
Ideogramの料金プラン
| プラン | 月額料金 | 優先クレジット/月 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 0 |
| Basic | $7 | 400 |
| Plus | $15 | 1,000 |
| Pro | $42 | 3,500 |
| Team | $20/ユーザー | 1,500 |
画像生成AIツールでできること
画像生成AIツールは、ユーザーの指示に基づいて、様々な形式での画像出力が可能です。ここでは、画像生成AIツールが実際にどのような機能を提供しているのか、具体的にできることを3つ紹介します。
①テキストから画像を生成「text to image」
ユーザーがテキストで指示を出すことで、AIがそれに基づいた画像を自動生成します。プロンプトと呼ばれる指示文を入力するだけで、数秒から数分で高品質な画像が生成可能です。
例えば、「夕焼けの海岸に立つ女性、長いドレス、風になびく髪、ロマンティックな雰囲気、映画のような照明」といった詳細なプロンプトを入力することで、ユーザーのイメージに非常に近い画像を生成できます。このテキストから画像への変換機能は、画像生成AIツールの最も基本的で強力な機能であり、クリエイティブな表現や複雑なシーンの描写も可能です。
②画像から画像を生成「image to image」
既存の画像をアップロードし、その画像を基に新しい画像を生成することも可能です。例えば、既存の写真をアップロードして、「このシーンをアニメ風に変換する」「背景を変更する」「別の季節の風景に変える」といった指示を出すことで、元の画像の特徴を保ちながら、新しいバリエーション画像を生成できます。
また、スケッチやラフ画をアップロードして、それを高品質な完成画像に変換することも可能です。さらに、複数の画像をアップロードして、それらを組み合わせた新しい画像を生成することもできます。この機能により、既存の素材を活用しながら、新しいクリエイティブな表現を実現できます。
③画像の編集・修正
生成された画像や既存の画像に対して、様々な編集・修正を行うことができます。背景の削除や変更、特定の部分の拡張、解像度のアップスケール、色調の調整、不要な要素の除去など、多くのツールが高度な編集機能を提供しています。
例えば、生成した画像の一部が気に入らない場合、その部分を指定して「ここをもっと明るくする」「この部分を修正する」といった指示を出すことで、AIが自動的に修正を行います。また、背景を透明にしたり、別の背景に置き換えたりすることも可能です。これらの編集機能により、完成度の高い最終的な画像を効率的に作成できます。
画像生成AIツールでできないこと
画像生成AIツールは急速に進化していますが、現段階ではまだ完全には対応できない課題があります。ここでは、画像生成AIツールの現在の制限事項を2つご紹介します。
①著作権で保護された画像の生成
画像生成AIツールは、学習データに基づいて画像を生成するため、著作権で保護された特定の作品やキャラクターを正確に再現することは困難です。例えば、「ディズニーのミッキーマウス」や「有名な映画のキャラクター」を生成するよう指示しても、AIはそれらを正確には再現できません。これは、著作権侵害を避けるための設計上の制限です。ただし、スタイルや雰囲気が似た画像は生成される可能性があります。
著作権で保護されたキャラクターやブランドを使用したい場合は、正式なライセンスを取得する必要があります。この制限により、ユーザーは生成AIを使用する際に、著作権に関する法的リスクを認識しておく必要があります。
②複雑な指示の完全な理解
画像生成AIツールは、複雑で曖昧な指示や、高度に専門的な要件を完全に理解することが苦手です。例えば、「特定の物理法則に従った複雑な動き」「医学的に正確な解剖図」「建築の詳細な技術仕様」など、高度な専門知識が必要な内容の生成は、現状のAIにとって技術的に難しい領域です。
また、複数の条件を同時に満たす複雑な構図や、特定の感情を細かく表現するシーンの生成も、期待通りの結果が得られない場合があります。さらに、自然言語の曖昧性により、ユーザーの意図とAIの解釈にズレが生じることもあります。このような場合は、プロンプトを何度も調整したり、生成後に手作業で修正したりする必要があります。
画像生成AIツールに関するよくある質問
ここでは、画像生成AIツールに関するよくある質問とその回答を紹介します。
①画像生成AIツールで生成した画像の著作権は誰に帰属しますか？
基本的にはユーザーに帰属します。現行の著作権法では、創作物の著作権は人間にのみ付与されるため、AIが生成したコンテンツの著作権はそのAIを使用したユーザーまたは企業に帰属します。ただし、各ツールの利用規約によって異なる場合があります。
②無料プランで生成した画像を商用利用できますか？
ツールによって異なります。多くの画像生成AIツールでは、無料プランでの商用利用を禁止しており、商用利用は有料プランのみに限定されています。例えば、Bing Image Creatorは無料ですが商用利用は不可、Stable Diffusionは利用規約に準拠すれば可能、Midjourneyは有料プランのみ商用利用可能、という具合にツールごとに異なります。
③生成AIが著作権を侵害した画像を生成した場合、どうなりますか？
基本的にはユーザーが責任を負います。AIツールを使用して生成したコンテンツが著作権を侵害した場合、その責任は基本的にユーザーにあります。AIツールの提供者も責任を問われることがありますが、使用者が最終的な責任を負うことが多いです。著作権侵害を避けるためには、使用する素材のライセンスを事前に確認し、法的に問題ないことを確認したうえで使用することが重要です。
④画像生成AIツールで生成した画像が既存の著作物と似ている場合はどうなりますか？
類似度によって判断が分かれます。生成AIが学習データから無意識に既存の作品に似た画像を生成する可能性があります。完全に同じ画像であれば著作権侵害の可能性が高いですが、スタイルや構図が似ているだけの場合は、著作権侵害とは判断されない場合もあります。
ただし、有名なアート作品やキャラクターに酷似している場合は、法的なリスクが生じる可能性があります。商用利用を予定している場合は、生成した画像が既存の著作物と過度に類似していないか、事前に確認することが重要です。
