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展示会の動画を制作するには?成功事例や制作のメリット、費用など徹底紹介!

動画制作・映像制作 動画マーケティング
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監修者
松尾

展示会は、自社の製品やサービスの認知度を高め、見込み顧客を獲得するための重要な場です。

多くの人が訪れるイベントの場では、いかに人々の注目を集められるかが成功の鍵となります。動きのある動画を使用することで、来場者の関心を引き、ブースへの集客力を大幅に向上させることができます

この記事でわかること

  • 目的別に使い分ける展示会動画の4つのタイプ
  • 集客力・営業効率・ブランド力が劇的に向上する5つのメリット
  • 人を惹きつける展示会動画の成功事例
  • 他社ブースに埋もれない!効果的な展示会動画の制作ポイント
  • 展示会動画を依頼する制作パートナーの見極め方

競合が多く集まる展示会で他社よりも目立ち、人気ブースを作り上げるため、効果を最大限に引き出す展示会動画を作成しましょう。

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展示会動画とは?来場者の関心を惹きつける映像の力

数多くのブースが立ち並ぶ展示会において、来場者の足を止め、自社のブースへと誘導することは、成功のための第一関門です。ここで強力な武器となるのが「展示会動画」です。

展示会動画とは、ブースの注目度を上げ、限られた時間の中で効率的に商品やブランドを印象づけるために制作される映像コンテンツを指します。その役割は多岐にわたり、ブース前を通りかかる人々の注意を引く「集客」、短時間で製品の魅力を伝える「説明」、そして企業の理念や信頼性を訴求する「ブランド訴求」まで、幅広くカバーします。

コミュニケーションにおける情報の伝わり方を示した「メラビアンの法則(7-38-55の法則)」をご存知でしょうか。心理学者アルバート・メラビアンが提唱したこの法則によれば、人が他者に与える影響は「言語情報(話の内容)」がわずか7%であるのに対し、「聴覚情報(声のトーンや大きさ)」が38%、「視覚情報(表情や仕草、見た目)」が55%を占めるとされています。

つまり、私たちは情報の93%を「視覚」と「聴覚」という非言語コミュニケーションから得ているのです。動きと音で五感に訴えかける映像は、静的なパネル展示よりもはるかに強く来場者の関心を惹きつける力を持っています。

展示会で使われる動画の種類とその成功事例

展示会動画は、その目的や使用するタイミングに応じて、大きく4つの種類に分けられます。それぞれの特徴と成功事例を見ていきましょう。

  • ティーザー動画
  • 商品・サービス紹介動画
  • 企業紹介動画
  • デモンストレーション動画

種類1|ティザー動画(来場前の関心を高める)

ティザー動画は、展示会の開催前にSNSやメールマーケティングなどで公開される短い予告動画です。

イベントや新製品の一部だけを魅力的に見せ、あえて詳細は伏せることで「一体何だろう?」「実物を見たい」という視聴者の興味と期待感を最大限に高めることを目的とします。視覚的なインパクトを重視し、短時間で強い印象を残すことがポイントです。

事例1|LEXUS RZ

https://www.youtube.com/watch?v=eRe3x9CyenA

30秒ほどの動画でLEXUSの新しい電動車「LEXUS RZ」を予告し、環境への配慮と先進技術の融合を強調しています。「Lexus Electrified」ビジョンに基づき、電動化技術で車両の基本性能を進化させるLEXUSの方針を示しています。

バッテリーEV専用モデルとして、LEXUSがBEVを軸とするブランドへの変革を目指していることを暗示し、高級感とスポーティさを兼ね備えたデザインを通じて、2022年前半の詳細発表に向けて視聴者の期待を高めた動画となっています

事例2|au「Hello, New World.」

https://www.youtube.com/watch?v=IvMHrjPbcg4

auの「Hello, New World.」の紹介動画は360度カメラとドローンによる絶景映像を提供し、視聴者がスマートフォンを使ってインタラクティブに体験できる要素を含んでいます

また、東京ミッドタウンに設置されたLEDディスプレイに囲まれた巨大キューブ内での展示を示唆しています。約10分間のバーチャルトリップで多様な景色を楽しむことができ、五感を揺さぶる新体験を提供します。イベントの詳細は当日に明かされることで、視聴者の関心を引きます。

種類2|商品・サービス紹介動画(理解促進と購買意欲の喚起)

ブースを訪れた来場者に対し、新製品やサービスの特徴・利点を視覚的にわかりやすく伝えるための動画です。来場者は多くのブースを回るため、短時間で製品の価値を直感的に理解できることが重要です。

具体的な使用例や導入メリットを示すことで、製品を体験しているかのような感覚を与え、営業担当者との具体的な商談へとスムーズに繋げる役割を果たします。

事例1|FUJIFILM「X100VI」

https://www.youtube.com/watch?v=jSU1d7-c2QM

FUJIFILMの新しいカメラ「X100VI」の紹介動画でX100シリーズが代々引き継いできた、写真を撮る楽しさを感じさせる機能とコンセプト・美しく洗練されたプロダクトデザインは、6代目にして更に進化したことを意図しています。

洗練されたデザインと高品質なボディにより、プロフェッショナルから写真愛好家まで、幅広いユーザーに高品質な撮影体験を提供します 。

事例2|オンライン飲み会nonpi foodboxサービス紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=jOpdACk6JAw&t=10s

コロナ禍で急速に需要が高まった、法人向けオンライン飲み会用フードデリバリー「nonpi foodbox」のサービス紹介動画です。「食」のジャンルに不可欠な「安心感」を与えつつ、サービス利用の流れやメリット(全国配送、一括請求、幹事の手間の削減)を視覚的にテンポよく解説しています。

世間にまだ馴染みのない無形のサービスでも、アニメーションによって利用イメージが具体的に湧くよう工夫されています。展示会ブースにおいて、こうした「信頼性」と「利便性の分かりやすさ」を瞬時に伝えられる動画は、新しいサービスを市場に浸透させる上で最強のツールとなります。

種類3|企業紹介動画(ブランド・理念を伝える)

製品そのものだけでなく、それを提供している「企業」に焦点を当てた動画です。企業の歴史、ビジョン、ミッション、そして大切にしている価値観などを紹介することで、企業のブランドイメージを強化します。

特にBtoBの取引においては、製品の機能だけでなく企業の信頼性や誠実さが重視されるため、来場者に安心感を与え、長期的な取引関係を築く上で重要な役割を担います。

事例1|三栄商事株式会社 企業PRムービー

https://www.youtube.com/watch?v=dMd2lGLflDw

名古屋を拠点とするモノづくり専門商社、三栄商事の企業PRムービーです。75年以上の歴史で培われた「信用」という強みを軸に、社員が真剣に業務に取り組む姿や、顧客と向き合う情熱をドキュメンタリータッチで描いています。

BtoBの展示会において、製品の背景にある「人」と「企業の姿勢」を見せることは、価格や納期だけでは測れない信頼感の醸成に直結し、長期的なパートナーシップを検討する来場者の心に強く響くでしょう。

事例2|佐藤製線グループ 企業紹介PV

https://www.youtube.com/watch?v=haa-qAEopOA

「釘」や「鉄線」といった製品を製造する佐藤製線グループの企業紹介PVです。工場のダイナミックな稼働風景や、高品質な製品が生み出される瞬間を、映画の予告編のような高品質かつスタイリッシュな映像で表現しています。

BtoBの製造業が集まる展示会では、こうした「かっこよさ」の演出が、他社との差別化を図り、自社の技術力の高さや品質管理へのこだわりを視覚的に印象付け、「信頼できる先進的な企業」というブランドイメージを構築する上で極めて効果的です。

種類4|デモンストレーション・機能紹介動画(技術や性能を具体的に見せる)

製品やサービスの具体的な使用方法や、複雑な操作手順、特徴的な機能を分かりやすく見せるための動画です。

特に大型の機械や、その場での実演が難しいソフトウェア、目に見えない技術などを紹介する際に絶大な効果を発揮します。来場者に製品の使用感をリアルに伝え、理解を深めることで、購買意欲を直接的に高めます。

事例1|JPort Match <企業向け> サービスデモ動画

https://www.youtube.com/watch?v=rqQ8CcGg2bE

グローバル人材に特化した採用マッチングプラットフォーム「JPort Match」の企業向けサービスデモ動画です。HR系の展示会では、SaaS(ソフトウェアサービス)の操作感を具体的に示すことが求められます。

この動画は、実際の操作画面を用いながら、企業の人事担当者が「どのように候補者を検索し、採用プロセスを管理するか」という一連の流れをシミュレーション形式で紹介。ブース担当者が口頭で説明するよりもはるかに効率的に、サービスの利便性と導入メリットを来場者に伝えています。

事例2|HUAWEI MatePad Pro 機能紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=6fb77-A3JMg

HUAWEIの高性能タブレット「MatePad Pro」の機能を紹介する動画です。IT・ガジェット系の展示会では、多くの競合製品が並ぶ中で優位性を示す必要があります。

この動画は、高精細なディスプレイ、スタイラスペンによる滑らかな描画、PCライクなマルチタスク機能など、静止画やテキストでは伝わりにくい多彩な機能を、洗練された映像でテンポよく紹介。来場者に具体的な使用シーンを想起させ、製品への興味を強く喚起します。

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展示会動画を制作して得られるメリット5つ

展示会で動画を活用することは、単にブースを目立たせる以上に、営業活動全体において非常に戦略的なメリットをもたらします。

メリット1|営業効率の向上

展示会では、限られた時間と人員で、できるだけ多くの来場者に対応する必要があります。動画は、この課題を解決する「自動プレゼンター」として機能します。

製品やサービスの基本情報、特徴、導入メリット、さらには「よくある質問(FAQ)」への回答を動画にまとめておくことで、営業担当者が何度も同じ説明を繰り返す手間を劇的に削減できます。これにより、担当者は「製品の紹介」からではなく、「顧客の具体的な課題ヒアリング」や「クロージングに向けた詳細な商談」からスタートでき、商談の質と効率が飛躍的に向上します。

メリット2|ブランド認知度・印象の向上

雑多な会場において、動きと音(あるいは無音でも伝わる演出)を備えた動画は、静的なパネル展示よりもはるかに強く来場者の記憶に焼き付きます。洗練された高品質な動画を放映することは、「この企業はしっかりしている」「先進的な技術を持っていそうだ」といったポジティブな印象を瞬時に与えます。

ブースで伝えるメッセージと動画の世界観が一貫していることで、企業のブランド認知度と信頼感を効果的に高めることができます。

メリット3|ブースへの注目度アップと集客効果

数百のブースがひしめき合う広大な展示会場では、まず「足を止めてもらう」ことが最も重要です。大型モニターで再生されるダイナミックな映像は、遠くから歩いてくる来場者の視線をも引きつける強力なアイキャッチとなります。

人間の目は、本能的に「動き」に注目するようにできています。動画の光と動きは、ポスターやパネルといった静的な展示物の中では際立って目立ち、「あのブースは何だろう?」という興味を喚起させます。これにより、ブース前をただ通り過ぎるだけだった潜在顧客をブース内へと誘導する、強力な集客ツールとして機能します。

メリット4|複雑な情報をわかりやすく伝えられる

展示会で紹介したいものが、目に見えないソフトウェアや、複雑な仕組みを持つ技術、あるいは会場に持ち込めない大型の機械である場合、口頭やパンフレットだけでその魅力を伝えるのは至難の業です。

動画であれば、CGやアニメーション、モーショングラフィックスを駆使することで、そうした複雑な情報や目に見えない価値を、直感的かつ短時間で分かりやすく伝えることができます。サービスの操作デモ、製造工程の内部、導入後のシミュレーションなどを視覚化することで、来場者の深い理解を瞬時に引き出します。

メリット5|展示会後の営業・Web・SNSでも再利用できる

展示会用に制作した動画は、その日限りで終わりではありません。むしろ、そこからが本番です。制作した動画は、企業の「デジタル資産」として多目的に活用できます。

  • 営業フォロー
    展示会で名刺交換した顧客へのお礼メールに動画リンクを添付し、記憶が新しいうちに再度アピールできます。
  • Webサイト
    自社の製品・サービスページに埋め込み、Webからの問い合わせを促進します。
  • SNS・YouTube
    YouTubeチャンネルやSNSで公開し、展示会に来られなかった層へも継続的に情報を発信できます。
  • 採用活動
    採用説明会などで流し、自社の技術力や製品をアピールする資料としても使えます。

一度の投資で、長期的に多様なマーケティング活動に活用できる点も、動画制作の大きなメリットです。

展示会動画の制作費用の目安

展示会動画の制作費用は、企画内容、撮影の有無、CGやアニメーションの使用などによって大きく変動します。

制作規模費用相場内容例
簡易編集のみ(既存素材使用)10〜30万円写真や既存映像の再編集
撮影+編集(中規模ブース)50〜150万円商品説明+ナレーション+BGM
大型展示会・ブランディング映像200万円〜撮影チーム・CG演出・海外対応可

費用は主に「演出(企画構成)のレベル」「動画の尺(長さ)」「新規撮影の有無」で決まります。予算と目的に合わせて、最適なプランを制作会社と相談しましょう。

より詳細に各動画制作の費用感を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

動画制作の費用
動画制作・映像制作の費用と相場を5分で解説!費用を抑える方法と外注依頼のポイントも紹介【2024年最新版】

展示会動画の制作会社を選ぶときの3つのポイント

展示会の成功を左右する動画制作は、パートナーとなる制作会社選びが非常に重要です。

ポイント1|展示会やイベント動画の実績がある会社を選ぶ

通常のWeb動画と展示会動画では、求められる演出(例:無音構成、短尺ループ、アイキャッチの強さ)が異なります。必ず制作会社の実績ポートフォリオを確認し、展示会やイベントでの動画制作実績が豊富かを確認しましょう。その業界特有のノウハウを理解している会社は信頼できます。

ポイント2|コンセプト提案力・シナリオ構成力を重視する

「こんな動画が欲しい」という要望をそのまま形にするだけの会社ではなく、「ブースの目的(集客、商談化など)を達成するためには、何をどう見せるべきか」という目的から逆算したコンセプトやシナリオを提案してくれる会社を選びましょう。企画の段階で成果の半分以上が決まります。

ポイント3|撮影から設営サポートまで対応できるか確認

動画制作だけでなく、当日の機材(モニター、スピーカー)の手配や、ブースへの設置・設営までワンストップでサポートしてくれる会社もあります。展示会担当者は準備で非常に多忙になるため、動画関連の業務を一括して任せられるパートナーを選ぶと、担当者の負担を大幅に軽減できます。

展示会動画の制作で迷ったらScaleXへ

私たちScaleXは豊富な経験と最新機材を駆使し、高品質な映像を制作します。クリエイティブなコンセプト提案で他社との差別化を図り、来場者の注目を集めます。

費用対効果の高いプランと丁寧なサポートで、展示会後のアフターケアも充実しています。ScaleXにお任せいただければ、企業の魅力を最大限に引き出す動画を提供し、展示会での成功をサポートします。

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監修者

2019年より独学で動画制作を経験したのち、大手マーケティング会社、フリーランスのクリエイターを経て株式会社ScaleXの代表を務める。様々なジャンルのディレクター経験を活かし、動画制作や動画マーケティング、YouTubeやTikTokに関する情報を分かりやすく発信していきます。

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