「AIでASMR動画を作ってみたい」「地球を切るような不思議で没入感のある映像を表現したい」そんな創作意欲を持つ方が増えています。
特に近年は、AIによる映像生成やVeo3のような最先端ツールを活用すれば、CGや実写に頼らずとも、誰でも印象的なASMR動画を制作できる時代になりました。一方で、「どう始めればいいの?」「どのAIを使えば効果的?」といった疑問を感じている方も多いでしょう。
この記事でわかること
- ASMR動画をVeo3で作る方法
- ASMR動画を制作するのに選ぶべき動画生成AIは「Veo3」
- 「AI ASMR動画」が今、注目される3つの理由
- AIで作るASMR動画の注意点と著作権の考え方
- ASMR動画をAIで作るときは「設計図」を意識しよう
本記事では、AIとVeo3を組み合わせてASMR動画を制作する方法を、具体的な手順・使えるAIツール・注意点などとともに、わかりやすく解説します。
目次
話題の「地球を切る」ASMR動画を実際に制作してみた
今話題の生成AI「Veo3」を使って、“地球をナイフで切る”という少し異色のコンセプトでASMR動画を制作してみました。
▼プロンプト例
Ultra-realistic macro ASMR video: vertical 9:16 single locked shot. A palm-sized Earth model with glossy oceans and textured continents rests on a matte black cutting board under soft daylight. A sharp stainless steel kitchen knife taps the surface with a gentle “tok” before slicing slowly through the globe, creating crisp “zaku-zaku” sounds with each motion. As the knife cuts deeper, glowing red magma gently oozes from the inner cross-section, emitting a faint, steamy shimmer. Fine debris falls in slow motion. Cinematic overhead light, 85 mm macro look, shallow depth of field. Loopable 10 s, 4K 60 fps, ProRes 422 HQ. No text or logos, no transitions.
超リアルなマクロASMR映像:縦型9:16、カメラ固定のワンショット。手のひらサイズの地球模型が、マットな黒いまな板の上に置かれており、艶やかな海と凹凸のある大陸の質感が特徴。鋭いステンレス製の包丁が表面に「コツン」と軽く当たった後、ゆっくりと地球をスライスしていく。切るたびに「ザクザク」と心地よい音が響き、ナイフが内部に入ると、断面から赤く輝くマグマがゆっくりとにじみ出て、ほのかに湯気のような揺らめきを放つ。細かな破片はスローモーションで舞い落ちる。シネマティックな真上からのライティング、85mmのマクロレンズ風、浅い被写界深度。10秒ループ可能。4K・60fps・ProRes 422 HQ。テキストやロゴ、トランジションは一切なし。
このような動画を作成するための手順やコツをこれから解説していきます。
動画生成AI「Veo3」でASMR動画を制作する具体的な3つの手順とコツ

ここでは、ASMR動画を作るためにVeo3をどう活用すればよいか、構想から公開までの具体的な流れをステップ形式で解説します。
STEP①Gemini(ジェミニ)でVeoを使えるようにしよう(1ヶ月無料で利用可能)
1.1 そもそもVeoとは?
Veo3は、文章から最大8秒間の映画のような高品質な映像をプロンプト1つで生成できるGoogleが開発した「Gemini(ジェミニ)」で使える次世代の動画生成AIです。
「こんな動画を作って」と文章で指示するだけで、AIがその内容を解釈して、環境音や効果音、BGM、会話といった音声要素をまるで本物の映像のような動画をゼロから作り出してくれる魔法のような技術です。
1.2 Veoを使うには、Gemini(ジェミニ)への課金が必要!
残念ながら無料プランではVeoを利用することはできず、「Google AI Pro」か「Google AI Ultra」に登録する必要があります。

試しに作ってみたいなど動画制作をこれから始める個人ユーザーには、「Google AI Pro」がおすすめです。1ヶ月は無料で利用可能なので、その間にVeoを使ってみることをおすすめします。
1.3 Canva ProでもVeoを使えるが、生成本数が月に5本までと限られる
Canvaの新機能「Create a Video Clip」によりテキストプロンプトから8秒間のシネマティック動画クリップを音声同期付きで生成できます。
生成された動画はCanvaのビデオエディターで後編集が可能で、ブランドキット、音楽、テキストツールを使用して細かな調整を行えるのが大きなメリットです。
Canva Proは月額¥1,180で利用できますが、生成本数が5本で現在プロンプトが英語でのみの対応となっているため利便性はGeminiに軍配が上がりそうです。プロプランは30日間の無料トライアルがあるためその期間内で利用してみることをおすすめします。
STEP②プロンプトが動画生成のクオリティを分ける!
同じAIツールを使っても、仕上がる動画のクオリティには大きな差が出ます。そのカギを握るのが「プロンプト(指示文)」の書き方です。特にASMRのように“雰囲気”や“静けさ”が重要なジャンルでは、細かな表現まで丁寧に伝えることが、作品の完成度を左右します。
2.1 ポイントは「AIを新人監督だと思って指示を出す」こと
AIに良い動画を作ってもらうコツは、AIを「非常に優秀だけれど、指示待ちな新人監督やカメラマン」だと考えることです。具体的で分かりやすい指示(プロンプト)を出せば出すほど、AIはあなたの意図を正確に汲み取り、驚くほどクオリティの高い映像を返してくれます。
2.2 こだわるなら5つの要素を意識しよう

効果的なプロンプトは、基本的に以下の5つの要素を組み合わせて作られています。これを意識するだけで、AIへの指示が格段に明確になります。
要素 | 内容 | プロンプト例 |
---|---|---|
①被写体 | 何が主役か?を具体的に。「女性」ではなく 「黒いロングヘアの20代の日本人女性」 のように、詳しく指定するのがコツ |
a golden retriever puppy (ゴールデンレトリバーの子犬) |
②アクション | 被写体が何をしているか?動きを明確に。 「歩く」ではなく「ゆっくりと散歩している」 など、動きの速度や様子も加えると効果的 |
running through a field of flowers (花畑を駆け抜けている) |
③場所・時間 | 舞台はどこで、いつか?を指定。 背景を具体的にすることで、 映像の世界観がぐっと深まります。 |
at sunset (夕暮れ時に) |
④カメラワーク | どう撮影してほしいか?を伝える。 映像の迫力や見え方が大きく変わります。 |
close-up shot (クローズアップ), drone shot (ドローンでの空撮) |
⑤スタイル・雰囲気 | どんなテイストの映像にしたいか?を伝える。 作品全体のトーンを決める重要な要素です。 |
cinematic (映画のような), anime style (アニメ風), photorealistic (写真のようにリアル) |
まずはシンプルに「いつ・どこで・誰が・何を・どうする・どんな雰囲気か(5W1H)」を考えつつ、徐々に具体的にポイントを意識するだけで、あなたの頭の中にあるイメージを、AIを使ってより忠実に、そしてよりクオリティ高く映像化できるようになります。
▼プロンプト例
A golden retriever puppy, slowly walking through a forest at sunset, captured in a close-up shot, cinematic style.
(ゴールデンレトリバーの子犬が、夕暮れの森の中をゆっくり歩いている。クローズアップで撮影された、映画のような映像)
2.3 困ったらプロンプトもAIに作成してもらえば大丈夫!
Veo3では、GoogleのAI「Gemini」が併用できるため、「どんなプロンプトにすればいいか」もAIに相談しながら進められます。
たとえば「月明かりの中で氷が割れるような静かなASMR動画が作りたい」と打ち込むと、それに合ったプロンプトを生成してくれるのです。以下に参考としてプロンプトの例を作成したので、これをもとに作成したい内容を作り込むと良いでしょう。
▼AIに投げるプロンプト例
あなたは、動画生成AI用のプロンプトを生成するプロフェッショナルです。
次の6つの項目を日本語で受け取り、情景が目に浮かぶような、一つの連続したシーンを描写する高品質なプロンプトを生成してください。
# 入力項目
① 被写体 (Subject): 〈ここに日本語で入力〉
② アクション (Action): 〈ここに日本語で入力〉
③ 場所・時間 (Setting): 〈ここに日本語で入力〉
④ カメラワーク (Camera): 〈ここに日本語で入力〉
⑤ スタイル・雰囲気 (Style): 〈ここに日本語で入力〉
⑥ 禁止要素 (Exclude / カンマ区切り): 〈例:人, 文字, 雲〉
# 生成ルール
・物語性の構築: 各要素を単に繋げるのではなく、「③場所・時間」で舞台を設定し、「①被写体」が登場し、「②アクション」を行うという、自然な物語の流れを意識して文章を構成してください。
・描写の具体性: 映画の脚本のト書きのように、情景を具体的に描写します。その上で、「④カメラワーク」でどう撮影するか、「⑤スタイル・雰囲気」でどのようなテイストに仕上げるかを、文章の最後に付け加える形でまとめてください。
・自然な文章: 句読点(、。)を効果的に使い、映像のテンポやリズムが感じられるような、流暢で完成された指示文を作成してください。
・ネガティブプロンプトの追加: 【ネガティブ書式】のルールに従い、プロンプトの末尾に禁止要素を追加します。
・最終出力: 全てを改行のない1行のテキストとして出力してください。
#ネガティブ書式
「⑥ 禁止要素」に入力があった場合のみ、その語句をそのまま使い、--含めない:<語句1>、<語句2> の形式でプロンプトの末尾にスペースを一つ空けて追加します。
▼入力したプロンプト例
あなたは、動画生成AI用のプロンプトを生成するプロフェッショナルです。
次の6つの項目を日本語で受け取り、情景が目に浮かぶような、一つの連続したシーンを描写する高品質なプロンプトを生成してください。
# 入力項目
① 被写体 (Subject): ゴールデンレトリバーの子犬
② アクション (Action): 花畑を楽しそうに駆け抜けている
③ 場所・時間 (Setting): 太陽が沈む夕暮れ時の、広大なひまわり畑
④ カメラワーク (Camera): ドローンでの空撮、少しスローモーション
⑤ スタイル・雰囲気 (Style): 映画のワンシーンのよう、温かく感動的
⑥ 禁止要素 (Exclude / カンマ区切り): 人, 建物
# 生成ルール
・物語性の構築: 各要素を単に繋げるのではなく、「③場所・時間」で舞台を設定し、「①被写体」が登場し、「②アクション」を行うという、自然な物語の流れを意識して文章を構成してください。
・描写の具体性: 映画の脚本のト書きのように、情景を具体的に描写します。その上で、「④カメラワーク」でどう撮影するか、「⑤スタイル・雰囲気」でどのようなテイストに仕上げるかを、文章の最後に付け加える形でまとめてください。
・自然な文章: 句読点(、。)を効果的に使い、映像のテンポやリズムが感じられるような、流暢で完成された指示文を作成してください。
・ネガティブプロンプトの追加: 【ネガティブ書式】のルールに従い、プロンプトの末尾に禁止要素を追加します。
・最終出力: 全てを改行のない1行のテキストとして出力してください。
#ネガティブ書式
「⑥ 禁止要素」に入力があった場合のみ、その語句をそのまま使い、--含めない:<語句1>、<語句2> の形式でプロンプトの末尾にスペースを一つ空けて追加します。
STEP③Geminiで動画を生成する
上記のプロンプト例で入力し出力された動画生成AIに投げるようのプロンプトは以下です。
太陽が地平線に沈みかけ、世界を黄金色に染め上げる夕暮れ時、見渡す限りに広がるひまわり畑の中を、一匹のゴールデンレトリバーの子犬が、全身で喜びを表現するように駆け抜けていく。無邪気に揺れる耳と、キラキラと光る柔らかな毛並みが夕日に照らされ、その幸せそうな姿を、ドローンを用いた少しスローモーションの空撮で追いかける、映画のワンシーンのような温かく感動的な映像。 --含めない:人、建物
3.1 Gemini Proでツールバーから「動画」を選択

3.2 プロンプトを入力(生成した画像から動画生成も可能)

生成した画像と合わせてプロンプトを入力することも可能です。ただし、使用する画像が商用利用可能なものかどうかをしっかり確認したうえで生成しましょう。
また日本語プロンプトで動画が無音になったりと挙動が不安定な場合があるらしく、その際には英語プロンプトで投げかけて見ましょう。
生成は高速で1~2分ほどで完成します。

3.3 動画の完成
Veo3は、「Google AI Pro」のプランだと1日3回までの生成制限があります(2025年7月時点)。そのため無駄な試行を避けるためにも、伝えたい内容を丁寧に整理し、プロンプトをしっかり設計してから生成を始めるのがおすすめです。
ASMR動画制作できる動画生成AIを人気な4つ徹底比較!
今話題の動画生成AI4種(Veo3、Kling、Sora、Runway)を比較し、それぞれの性能や料金、日本語対応、動画の長さ、そして商用利用の可否まで詳しく解説します。
特に「ASMR動画向きかどうか」を判断するうえで重要な3つのポイントである動画の長さ/日本語対応/クレジット数に注目して、どのツールがあなたの制作スタイルに合っているのかを見極めましょう。
見るべきポイントは動画の長さ・日本語対応・クレジット数

Veo3とSoraは月1,000クレジット、Runwayは625クレジット、Klingは660クレジット。AI動画は1本生成に数十〜数百クレジットを消費するため、「1本何クレジットか」「何本作れるか」も収益化を考えるなら重要な指標です。
動画生成AI | プラン | 月額料金 | 特徴・性能 | 日本語対応 | 動画の長さ | 商用利用 |
---|---|---|---|---|---|---|
Veo 3 (Google) | Google AI Pro | ¥2,900/月 ※1ヶ月は無料で利用可能 |
毎月1,000クレジット 1080pの高画質生成、 1〜2分で映像が自動生成 |
◯ | 8秒 | ◯ |
Kling (快手/Kuaishou) |
Standard | 10ドル/月 (約¥1,500) |
毎月660クレジット、透かし削除、 1080pの高画質生成(30fps) |
– | 最大3分 | ◯ |
Sora (OpenAI) | ChatGPT Plus | 20ドル/月 (約¥3,000) |
毎月1000クレジット、透かし削除、 最大720p解像度、リミックス、 ブレンドなどの機能が豊富 |
◯ | 10秒 | ◯ |
Runway Gen-4 (Runway ML) | Standard | 15ドル/月 (約¥2,200) |
毎月625クレジット、透かし削除、 最大720p解像度、キャラクターや 背景を統一して制作できる |
◯ | 5秒または10秒 | ◯ |
ASMR動画を制作するのに選ぶべき動画生成AIは「Veo3」
ASMR動画において、映像の雰囲気やリアリティは没入感を左右する重要な要素です。その点で、Googleが開発したVeo3は頭ひとつ抜けた存在です。
最大の魅力は、まるで映画のワンシーンのような“映像の質感”。たとえば「スローで地球が割れる」「淡い光が空間を満たす」といった静かな演出も、圧倒的なリアリズムで再現できます。わずか8秒という短尺でも情報量が濃く、ループ再生で癒しを届けるASMR動画との相性は抜群。SNSで拡散されやすい“短くても印象的な映像”を作りたい人には理想的な選択です。
また生成する上で重要なプロンプトも「Google AI Pro」に入ることでGeminiを利用でき、アイデアの設計から映像生成まで、ひとつの中で完結できるのです。
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クリエイターと視聴者が熱狂!「AI ASMR動画」が今、注目される3つの理由

なぜ今「AI ASMR」がこれほどまでにクリエイターと視聴者の心を掴んでいるのか、その背景にある3つの大きな理由を深掘りします。技術の進化が、私たちの五感を刺激する新たなエンターテイメントをどう生み出しているのか、その核心に迫ります。
理由① 想像の世界をそのまま形にできる
ASMR動画の制作にはこれまで、高性能マイクや静かな録音環境、さらには音を出すための現実的な“物”が必要不可欠でした。しかし、AIの登場によってそうした物理的制約はほぼ消え去りました。
たとえば「宇宙空間で惑星がぶつかる音」や「氷でできた森を歩く音」など、現実には録音不可能な世界をプロンプトひとつで生み出すことができるのです。
結果として、機材にかかるコストや制作時間は大きく削減され、代わりに「アイデア」と「想像力」こそが武器となる時代が到来しました。
理由② パーソナライズされる、究極の没入体験
ASMRは、人によって「心地いい」と感じる音が違います。ある人は雨音が好きで、別の人は紙をめくる音が落ち着くかもしれません。AIを使えば、こうした細かな好みに合わせた音を自由につくることができます。
たとえば、「木の屋根に落ちるやさしい雨音」や「都会のアスファルトに強く打ちつける雨音」など、細かいシーンを設定して音を作れます。「まるで自分のために作られたみたい」と感じられるのが、AI ASMRの大きな魅力です。
理由③ ショート動画プラットフォームとの抜群の相性
TikTokやYouTube Shortsなど、ショート動画の時代が到来した今、AI ASMRとの相性の良さは際立っています。AIが生成する映像は、ひと目で心を奪うビジュアルインパクトを持ち、数秒で視聴者の興味を惹きつけます。
スクロールの中で一瞬で「これは何だ?」と思わせることで、動画の“音”へと自然に導く構造が、ショート動画と非常にマッチしているのです。
実際、多くのクリエイターがまずは短尺のASMRコンテンツで視聴者の関心を集め、その後チャンネル登録や長尺動画への導線を作ることで、新たなファン層の獲得に成功しています。
AIで作るASMR動画の注意点と著作権の考え方

AIで素晴らしい作品が作れるようになった一方で、その権利関係はまだ整備途上にあります。
AIが生成した動画や音声の著作権がどう扱われるのか、そしてそれを安全に商用利用し、収益につなげていくために知っておくべき法律上・倫理上の注意点を解説します。
①AIが作った動画や音声、著作権は誰のもの?
AIで生成された動画や音声は、著作権が曖昧になりがちです。多くのAIツールは、生成物の商用利用が可能ですが、ツールごとの利用規約をしっかり確認しておくことが大切です。
特に商用で使いたい場合は、「再配布可」「商用OK」といったライセンス表示があるものを選びましょう。
②YouTubeで収益化する際の注意点
AI生成コンテンツをYouTubeで収益化する際は、YouTubeのポリシーを遵守する必要があります。特に「反復的なコンテンツ」や「自動生成されたコンテンツ」に関する規定に注意が必要です。
単にAIで生成した動画をアップロードするだけでは、収益化が認められない可能性があります。動画にあなた自身の解説ナレーションを入れる、独自の編集やストーリーテリングを加えるなど、「付加価値」を明確に示すことが重要です。
③トラブルを避けるためのクレジット表記と倫理的配慮
法的な義務はなくとも、①AI使用ラベルを必ず付与すること、②どのAIツール(Veo, ElevenLabsなど)を使用してコンテンツを制作したかを動画の説明欄に明記することは、透明性を高め、視聴者や他のクリエイターとの信頼関係を築く上で推奨される行為です。
これにより、AI生成コンテンツに関する健全なコミュニティの発展に貢献できます。また、特定のアーティストの画風を模倣するようなプロンプトは、倫理的な問題や将来的なトラブルに発展する可能性があるため、避けるのが賢明です。
ASMR動画をAIで作るときに最低限気をつけたい2つのポイント
ASMR動画の魅力は「聴いているだけでリラックスできる」「視覚と音の組み合わせに没入できる」といった“感覚的な心地よさ”にあります。
せっかくAIを使って映像や音を生成するなら、ただ組み合わせるだけでなく、見る人・聴く人に届くような表現の工夫が必要です。ここでは、ASMR動画をより魅力的に仕上げるための3つの制作ポイントを紹介します。
①ブレない世界観で引き込む!動画の「設計図」を作ろう
魅力的な動画には、一貫した「世界観」があります。特にAIで複数のシーンを作る場合、映像の雰囲気がバラバラだと視聴者は混乱してしまいます。そこで、作り始める前に「こんな世界を作る」という簡単なルール、つまり動画の「設計図」を決めましょう。
例えば「地球を切る」動画なら、
「①地球はどんな見た目?→リアルな地球儀そっくり」
「②何で切る?→キラキラ光るクリスタルのナイフ」
「③どこで切る?→満点の星空が広がる宇宙」のように、基本的な設定をメモしておくだけでOKです。この設計図に沿ってAIに指示(プロンプト)を出すことで、作品全体に統一感が生まれ、視聴者は安心してあなたの作った世界に没入できます。
②音と映像の“タイミング”を合わせる
ASMR動画で重要なのが「音と映像の一体感」です。たとえば、地球がゆっくり割れる映像であれば、その“割れる瞬間”に低く響く音が重なることで、見ている側はより深く没入できます。
逆に、タイミングがずれていたり、映像と音が関係なさそうに感じられると、違和感が出てしまい、視聴者の集中が途切れてしまいます。特別な演出でなくても、動きと音を丁寧にリンクさせるだけで、動画の完成度は大きく変わります。
AI×ASMR動画は、収益化のチャンスを広げる最前線
AIツールの進化によって、ASMR動画は「趣味」から「収益化可能なコンテンツ」へと急速に変わりつつあります。
誰も見たことのない映像、心地よい音、そして再生されるだけで収益が生まれる仕組み。少人数でも、高品質なASMRコンテンツを量産できる今は、まさに“始めるなら今”というタイミングです。
本記事で紹介したVeo3を活用すれば、時間やコストを最小限に抑えながらも、SNSやYouTubeで“バズりやすい”動画を作ることが可能です。そして、その1本がきっかけとなり、ファンがつき、収益が発生し、継続的なビジネスへとつながっていくかもしれません。