本記事では、YouTube広告でかかる料金・費用について具体的に解説いたします。
縦長動画が流行っているから、YouTube広告を始めたいけど、
いくらで始めたらいいか分からない…
いろいろメニューがあって、結局どれを選べばいいか分からない…
という方はぜひご一読ください。
この記事で解決できるお悩み
- YouTube広告の費用の相場をを知りたい
- YouTube広告どのメニューを選べばいいかわからない
- いくらかけるのがベストかわからない
目次
予算はやみくもに決めずに目標から逆算する
まずは予算を決める前に、実施の目的を明確にしましょう。
よくある例を基に、お話をしていきます。
①検索広告を実施して、獲得施策は順調になってきたので、認知を増やしていきたい
検索広告の獲得件数が順調に増加し、ある程度、件数の確保ができているので、より認知を伸ばしていきたい場合です。指名検索数の伸びが頭打ちになっていることが多いです。
その場合、目標はインプレッション数やリーチ数になりますが、指名検索数が増えたり、遷移先ページの滞在時間が増えたりという効果も、最終的には確認するべき目標となります。
どれくらい新しい人に知ってもらいたいかを決めることで、予算が決まります。
②プロモーション用の動画を作ったから、より多くの人へ届けたい
TVCMや展示会用に作成した動画や、年度末の予算や補助金の活用によって作成した動画など、動画が既に存在している場合です。
その場合、目標としては、動画をより多くの人へ見てもらうこと=動画の視聴数になります。
よって、どれくらいの人に動画をみてもらいたいのかを決めることで、予算が決定します。
③縦長動画が流行っているので、やってみたい
Instagramリールや、tiktokなど、縦長動画の有効性が話題に挙がることが、最近特に増えたのではないでしょうか。
こういった情報を受けて、マーケティング施策のひとつの手段として、やってみたいと社内の会議で検討にあがる場合です。この場合、この施策を担当されるご担当者も、最終的には上司に効果を伝えなければなりません。
よって目標は、どれくらいの人に購入してもらえたか、お問い合わせをしてもらえたか=コンバージョン数になります。この施策を通じて、どれくらいの人に行動を促してもらいたいかを決めることで、予算が決定します。
④会社から与えてもらった予算を活用したい
部署やチームの予算を利活用するということも、会社員においては重要な目的です。
その場合は、①~③のどの状況に近いか考えてみてください。
この章のまとめ
YouTube広告の目的は以下の3つに大別ができる。
・インプレッションやリーチ数
・視聴回数
・獲得件数
この指標にそって、自分たちに必要な数から逆算をすれば予算を決めることができる。
YouTube広告に必要な予算を計算
では、それぞれの目標にそってYouTube広告のメニュー(プロダクト)を決定していきましょう。
YouTube広告の主な課金形態と単価の相場
目的 | KPI | YouTube広告フォーマット | 課金方式 | 目安の費用 | 配信先 |
---|---|---|---|---|---|
ブランド認知 リーチ |
広告認知度 ブランド認知度 ワード検索数 ユニークリーチ数 リーチ単価 |
インストリーム広告 (スキップ不可) |
CPM | 1,000回あたりの表示で300〜800円程度 | YouTube動画 |
バンバー | CPM | ||||
比較検討 | クリック CPC 視聴回数 購入意向 好意度 | インストリーム広告 (スキップ可) | CPV | 1回視聴あたり 2〜30円程度 インフィードの場合は4〜9円 | YouTube動画 YouTubeショート Googleディスプレイネットワーク YouTubeの検索結果 YouTube関連動画横 YouTubeトップページ |
TureViewインフィード広告 | |||||
マルチフォーマット動画広告 | |||||
動画広告シーケンス | CPM(推奨) | 1,000回あたりの表示で500〜800円程度 | YouTube動画 | ||
獲得 | CV CPA CV値 ROAS | TureViewアクション | CPM | 1,000回辺りの表示で 500〜800円程度 | YouTube動画 YouTubeショート Googleディスプレイネットワーク |
上の表を基に、目安の費用を計算してみましょう。
100万人に動画をリーチしたい場合は、1,000回の表示で800円の費用がかかるため、
100万回の表示の場合は、800円÷1,000×1,000,000回=800,000円となります。
10万人に動画を視聴してもらいたい場合は、1回の視聴で30円の費用がかかるため
10万回の視聴のためには、30円×100,000回=3,000,000円となります。
100人に購入してもらいたい場合は、まずは必要なインプレッション数を計算します。
100÷2%(サイト上のコンバージョン率)÷0.5%(広告のクリック率)=1,000,000インプレッション
ここから先ほどの計算と同様に、
100万回の表示の場合は、800円÷1,000×1,000,000回=800,000円となります。
※ただしあくまで目安となるため、数値は多少前後することはご了承ください。
このように、目標から逆算をすることで目安の費用を算出することができます。
ただし、多くの場合は想定している予算からはみ出てしまうことが多いのではないでしょうか。そういった場合には、ターゲティングや動画の内容を工夫することによって、より効率化を図り、効果を高めていきます。
この章のまとめ
YouTube広告の課金形態は2つに大別ができる。
・インプレッション課金(1,000回表示にかかる費用)
・視聴課金(1視聴あたりにかかる費用)
この課金形態にそって、自分たちに必要な数と掛け合わせることで、予算を決めることができる。
広告費用以外の費用の目安
YouTube広告を配信するには、広告用の動画を用意する必要があります。
動画の制作を制作会社に発注する場合の費用の一例をご紹介します。
※動画のクオリティや長さによって大きく変わりるため、事前に見積りをとることを推奨します。
- 静止画の編集:数千~数万円程度
- 短尺動画制作:10~20万円程度
- 長尺動画制作:数十万~100万円程度
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あわせて確認すべきリーチ数や視聴回数以外の指標
リーチ数や視聴回数を目標にしたとしても、数か月経つと、リーチ数が100万回達成したけれど、だから何?月に何十万円もYouTube広告に使っているけど、結局売上が増えず効果が見えない、と評価されてしまうのがYouTube広告の悲しい現実です。
こうなることも見据えて、以下のような数値も取得しておきましょう。
①指名検索数の計測
指名キーワードとは、社名やサービス名、商品名などの固有名詞を含むキーワードのことです。YouTube広告配信前後の指名系キーワードの検索数を比較してください。サーチコンソールやGoogleやYahooなどの指名検索広告の表示回数やクリック率に変化があるかもしれません。
各計測ツールによる指名系キーワードの検索数が増加していれば、YouTube広告の影響によって、認知度が向上したという根拠になります。
②リーチ効果調査
複数のメディアを同時に活用している場合、それらの合計のリーチ数が動画を視聴した人の数にはなりません。なぜなら、各メディアでリーチする人が被っているからです。
リーチ効果調査は、より正確に動画を視聴した人を計測する方法です。特に、YouTubeとTVCMを同時に活用している場合に用いられることが多いです。
③ブランドリフト調査
YouTube広告を視聴したことによって、態度変容が起きたかを調査する内容です。動画を見ることで、まだ、購入やお問い合わせに繋がっていないだけで、ブランドに対する好意や認識に変化が起きている場合も多いです。
この数値も取得しておくことで、100万人がみて、ブランドのことを好意的に見ている人が増えたなど、動画を見た人の価値をきちんと報告できる可能性があります。
この章のまとめ
YouTube広告の予算を確保するだけでなく、その先にある効果の報告まで事前に準備ができておくと、用意周到。
これからはさらにYouTubeの利用が増える
自分たちの生活の中に、よりYouTubeを活用する時間が増えているという実感はありませんか?
例えば、コネクテッドテレビ利用世帯においてYouTubeの視聴時間が地上波のキー局と同等以上になっており、YouTubeがフジテレビ、TBSを超える視聴時間になってきています。
テレビデバイスで1日あたり何分利用されているか
また、この2年でショート動画の月間投稿数はおよそ10倍になっており、YouTubeにおけるショート動画の重要度も高まってきています。
ショート動画の月間投稿本数の推移
このように私たちの生活の中でのYouTubeの利用機会は、ますます増加することが予測されます。
検索広告やSNS広告が当たり前のマーケティング手段になっているように、YouTube広告も今以上に当たり前の手段になってくるでしょう。可能な限り先んじて、YouTube広告の効果を検証しておくことをおすすめします。
YoutuTube広告の費用はプロに相談するのがおすすめ
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